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[C146] 真のネバーランド

はじめまして。
良い追悼文を読ませていただきました。とても共感しました!!
ありがとうございました!

マイケルの音楽はこれからもファンの心で生き続けます。


[C147] ゆきららさんへ

はじめまして、過分なコメントを頂き恐縮です。

あれからマイケルをめぐる報道が途切れることはありませんが、スキャンダラスめいた話ばかりではなく、不世出の歌手として、エンターテイナーとしてもっと前向きに評価されていれば良かったのにと悔やまれます。あまりに大スターになってしまったために、CDが何枚売れたとか幾ら浪費したとか、「数値」ばかり先行してしまったのが残念です。今後はせめて、ポップス史上での正当な評価、位置付けがなされることを祈りたいです。
  • 2009-06-29
  • さんぴえーる
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ピーターパンの旅立ち

状況、死因からしてまだ不可解な点が多いようだが、とりあえず追悼の意味を込めて少しだけ書いておこう。

http://www.asahi.com/culture/update/0626/TKY200906260005.html

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090627-00000778-yom-int

音楽評論家の湯川れい子さんが、「いろいろな意味で悔しい」とおっしゃっていたが、

http://sankei.jp.msn.com/entertainments/entertainers/090626/tnr0906261033011-n1.htm

僕の気持ちもこれに近い。
「彼」はこんな形で死ぬような、死んではいけない史上屈指の偉大なアーティストだった。同時に、ある時期以降の「彼」を知る人ならば、いつかはこんな最後を迎えてもおかしくはなかったという、偽らざる無念の思いも共有し得るのではないか。

「彼」を賛美する形容句として、「キング・オブ・ポップ」という大層な「称号」があるが、僕に言わせればそれも少々意味が違ってくる。
世界的に大ブレイクした『スリラー』以降の「彼」の楽曲の多くは、僕の耳が確かなら決してお気軽に「ポップ」と呼べるほどちゃちなものではない。おそらく「彼」以外の誰かが歌っていたなら、はるかにマイナーな出来にしかならず成功も限定的なものに止まっていたはずだ。
「彼」の豊かな声、脅威的なパフォーマンス、愛らしいキャラクターこそが、ソウルとロック、その他のジャンルを融合させた高度な楽曲に普遍性を与え、極上の「ポップ」たらしめていた。ゆえに...いつしか彼自身が「ポップの帝王」の虚像に呑み込まれてしまったのかもしれないが、その「王冠」も闘わずして得られたものではない。

『スリラー』が日本に紹介された当初も、いきなりブレイクしたわけではなかったと記憶する。事実、僕が友人の女の子に、
「凄くいいよ。聴くなら貸してあげるけど?」
と薦めたところ、
「遠慮しておくわ」
と笑って聞き流されたものだ。暗に黒人アーティストに対する差別感情が見え隠れしていた。その後、発展途上のMTVその他の影響で大ブームになってから、
「聴かせて!」
と頼まれたが、もちろん僕は冷たく微笑んで拒絶した。この手のミーハーさは昔も今も大嫌いである。

そう、この時代、80年代初期頃まではまだ、黒人アーティストであることがそれなりにネックになっていた時代だった。ジャズ・フュージョンからディスコミュージックに至るまで、白人が黒人音楽の方法論を盛んに取り入れながら、メジャーな場で黒人が歌って踊ることに対する反発、嫌悪感が残っていた古き時代...そして多くの日本人は白人に憧れ、白人のように豊かになりたがっていたバブル前の時代だ。
「彼」はそれより更に前時代に生を受け、幼少時から芸能人として仕込まれ、成功と辛酸を舐めたあげく、遂に時代の殻を突き破って解き放たれた新時代のポップ・モンスターだった。
「彼」は世界を変えた。同時代のスポーツ分野のスーパースター、カール・ルイスやマイケル・ジョーダンらと共に、黒人の地位向上に大きく寄与した一人となった。

だが、湯川さんの指摘通り、若き「彼」の中で渦巻いていた正負双方のパワーは、人種的、音楽的ジャンルの制約を崩壊させたのと同時に、彼自身のアイデンティティをも損ね、蝕んできたのかもしれない。黒人でも白人でもない、大人でも子供でもない、ロボットのような正確無比のダンスをしながら歌う道化めいた痩せっぽちの男。それは「彼」であって「彼」ではない、ステージ上で舞い続ける孤独な王の姿だ。多少なりとも70年代の無邪気でナチュラルな「彼」を知る者からすれば、「彼」は「彼」が愛したディズニーやアニメのキャラクターのように、成功で拵えた新しい自分の器の中に幼い本当の自分を封じ込めてしまったかのようにも見えた。まるで「彼」自身が痛々しいぬいぐるみのようだった。

アメリカ合衆国初の黒人大統領が誕生した年に、「彼」がこの世を去ったことに運命的なものを感じるのは僕だけではないだろう。傷つき弱った超大国は、それでもマイノリティがマイノリティであることに怯まず、手を携えて前進する未来像を描き出すことにとりあえず成功した。「彼」の生涯をかけた悪戦苦闘も多少は報われたのではないか。そう思いたい。

さようなら、マイケル。

もう「キング・オブ・ポップ」の冠も衣も脱いでいいんだ。
もう誰も君を食い物に出来はしない。
いや、これからも当分たかられることは明白だけどね、勝手にやらせておけばいいさ。

疲れ果てた肉体を捨て魂の国へ、
真なる「ネバーランド」で幸せに。
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2件のコメント

[C146] 真のネバーランド

はじめまして。
良い追悼文を読ませていただきました。とても共感しました!!
ありがとうございました!

マイケルの音楽はこれからもファンの心で生き続けます。


[C147] ゆきららさんへ

はじめまして、過分なコメントを頂き恐縮です。

あれからマイケルをめぐる報道が途切れることはありませんが、スキャンダラスめいた話ばかりではなく、不世出の歌手として、エンターテイナーとしてもっと前向きに評価されていれば良かったのにと悔やまれます。あまりに大スターになってしまったために、CDが何枚売れたとか幾ら浪費したとか、「数値」ばかり先行してしまったのが残念です。今後はせめて、ポップス史上での正当な評価、位置付けがなされることを祈りたいです。
  • 2009-06-29
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