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絹のようにいらだたしく、やわらかい何か

久々に古い映画を観た。というか、再鑑賞した。

実は映画そのものを観るのが久し振りだったりする。昨年12月にレビューした『人間の條件』を全巻クリアしてからというもの(観たのはもっと前)、どんな話題作だろうが傑作だろうが、「つくりもの」めいたものに触れようという気が湧いて来なかったのだねぇ。

が、その割には一年を通してTVドラマは随分と観ていたから不思議である(笑)。TVなんて、ニュース以外まったく観なかった時期もあるのに、僕としては珍しい年もあるものだ。

民放各局で制作された玉石混淆の戦争ドラマ、好評だった大河ドラマ『篤姫』はじめ、秋からは『風のガーデン』、『ブラッディ・マンデイ』、『イノセント・ラヴ』など、話題作をチェックした。中には一話で挫折したものもあるが(爆)、たいていはツッコミを入れつつ楽しめたと思う。今年は『ありふれた奇跡』、『銭ゲバ』などを観ている。アニメは一大ブームを巻き起こした『コードギアス』と『マクロスF』が印象に残っている。現在放映中の『ガンダムOO(ダブルオー)』も良い。『魍魎の匣』は...ちょっと...(笑)
京極堂シリーズの登場人物はメインキャラからしてリアリズムで動いているわけではない。ゆえに、他の媒体に移植すると「滑りやすい」のだよ...
あ、そういや、年末年始にTV放映した映画は録画して何本か観たっけな。『デスノート』とか、そのスピンオフの『L』とか...

おっと、ここまでにしておこう。観た作品全てを論評するのも楽しい作業だろうとは思うが、話が横に逸れ過ぎる。


『悲しみよこんにちは』(1957年)

悲しみよ

監督はオットー・プレミンジャー。モンローの『帰らざる河』や昨年他界したポール・ニューマンの『栄光への脱出』(イスラエル建国を描いた)で知られる監督さんだ。

原作は1954年に発表されたフランソワーズ・サガンの処女作。

サガン

「ものうさと甘さとがつきまとって離れないこの見知らぬ感情に、悲しみという重々しい、りっぱな名をつけようか、私は迷う」

この名文句で始まる作者18歳時の作品である。僕が原作を読んだのは80年代の半ば頃だと記憶するが、最初に映画を観たのはそれより前のはずだ。どうして今頃になってこの作品を再度観たくなったのかといえば、おそらく...

年末に風邪を拾い今月の十日くらいまで療養を余儀なくされ、村上春樹はじめ若年期に好きだった小説を片っ端から再読していたせいだろう(笑)。春樹作品に到っては、世に出回るいわゆる「春樹本」の類いまで、ゲホゲホと咳き込みながら読み尽くし、近年の「トンデモ評」に笑い転げ、また風邪を悪化させていた。最新の春樹論も語りたいところだがやめておこう。

さて、『悲しみよこんにちは』、内容はざっとこんな感じだ。

コート・ダジュールの別荘で夏を過ごす、ヒロインのセシルとその父親のレイモン。母はとうに他界しており、父は社交界のプレイボーイ。二人は自由気侭に暮らしていて、父の若い陽気な愛人エルザとの仲も問題なくいっている。カッコ良いボーイフレンドも出来、青春を謳歌するセシル嬢。

やがて、彼らの別荘に亡母の旧友アンヌがやってくる。アンヌは聡明で美しく、間も無くレイモンの心はエルザからアンヌに移ってしまう。が、次第にアンヌは母親然としてセシルの私生活にまで干渉し始め、多感なセシルもまた反発していく。

遂にセシルは父とアンヌの仲を引き裂く計画を思いつき、ボーイフレンドとエルザを巻き込んで実行に移すのだが...
それは思いもかけない悲劇を生むことになる...

配役はヒロインのセシルにジーン・セバーグ、父レイモン=ディヴィッド・ニーヴン、アンヌ=デボラ・カー、エルザ=ミレーヌ・ドモンジョ。


作品の良し悪しを語る前に、まず自分の記憶違い、認識違いの確認から書かねばならない。

僕は以前、チャットでの某E氏との対談で、「欧米の女優ならデボラ・カーのような顔が好み」と答えたことがあるのだが、久々に「動く彼女」を観て、それが誤りだったことに気付かされた(笑)。いや、デボラさんはとても魅力的で、上品な女優だとは思う。が、厳密にいえば僕の好みの顔立ちではない。おそらく、ユル・ブリンナーと共演した『王様と私』のイメージが強かったのと、この映画のジーン・セバーグの記憶も入り混じっていたのだろう。

ゴダールの『勝手にしやがれ』でヌーヴェルヴァーグのヒロインとなる前、ジーンはこの作品のベリーショートな『セシル・カット』で世界を魅了した。

セバーグ

確かに僕は、「造り」としてはショートカットの似合うクラシカルな顔立ちのコがけっこう好きなのだが...
かといって、ジーンも必ずしも僕のストライクというわけではないようだ。可愛いけどね。しかし微妙に違う。まぁ、まったくもってよけいなお世話というものである(爆)

さて、久々に観た映画の内容は...

うーん、やはりこんなものだったな..(^。^;)

原作をいじっている部分も多いし、全体の雰囲気、トーンからして別物と考えるべき。ハリウッド臭さをもう少し抑えないと...なぁんて言い始めたら映画なんてキリがないのだが(笑)、それこそ原作の一文ではないが、「絹のようにいらだたしく、やわらかい何か」が蔽いかぶさっている気がしてならない。

ジーンは若くして不幸な亡くなり方をし、四人の主要人物を演じた俳優のうち、ミレーヌ・ドモンジョさんだけが存命である。近年にも日本の映画に出演したり(2004年の『東京タワー』)、なかなか元気な老婦人のようだ。
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