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勇者は逃げながら戦う

噂には聞いていたが、確かにトンデモない映画である。

『アポカリプト』(Apocalypto)
アポカリプト

http://video.movies.go.com/apocalypto/

監督はアメリカを代表する人気俳優の一人、メル・ギブソン。

薄暗いジャングルのシーンから物語は始まる。屈強な野生の戦士たちが大きなバクを追い、捕獲し、速やかに解体作業に移る。まずは内臓を切り出して貢献した順に分配するのだが、未熟者にはキ○タ○しか回ってこない(笑)。しかもそれをその場で食わされる...

この時点で脱落する人も多いだろう。特に女性や子供、お年寄りにはきつい光景だ。
メルさん、相変わらずのグロ趣味が今回は冒頭から炸裂である。
が、イエス・キリスト処刑までの最後の十二時間を描いた前作、生々しい拷問シーンで埋め尽くされたショッキングな『パッション』
パッション

...のような病的なまでの偏執性、暗さ、重さは無い。むしろ痛快娯楽アクション、高度なエンターテイメント作品である。個人的趣味を踏まえて言わせて貰えるなら、これは一種のヒロイック・ファンタジー、『リアル・コナン』かもしれない。

以下、前半部をネタバレ含みで紹介しよう。









舞台は16世紀初頭ユカタン半島、マヤ文明後期の中央アメリカ、その辺境のジャングル。原始的だが平和な生活を営んでいた森の狩猟部族(冒頭の連中)が、マヤ帝国の派遣した傭兵軍の襲撃を受ける。傭兵といっても、スペインやポルトガルのそれを想像してはいけない、こちらはより獰猛な野生の軍団だ。威嚇的な刺青や鼻飾りがとてもお洒落、かつ凶悪さを醸し出している。

殺戮と略奪、強姦の嵐。未開のパラダイスはあえなく壊滅する。主人公の若者ジャガー・パウ(この俳優、例えて言うならロナウジーニョを美男にした雰囲気)
ジャガー

...は、妊娠中の妻と幼い息子を空井戸に匿った後、勇敢に応戦するがあえなく捕虜となり、敬愛していた父を殺され、生き残った村人たちと共に家畜に等しい扱いでマヤの都へと連行される。市場で女たちは売られ、男たちは干ばつを鎮めるための生贄とされるのだ。

全編マヤ語、全員無名の俳優たちは、男も女も腰巻等、最小限のものしか身に着けてない。それで密林の中を駆け回り、激しい格闘シーンをこなしたのだから、撮影の苦労は並大抵のものではなかったろう。そして前半の圧巻は退廃的な都の情景だ。

奇抜な化粧や刺青を施した住人たちが繰り広げる狂熱的な白昼の祭典。連行された主人公たちが見上げるのはマヤの巨大神殿...

こんなデザインですな。
マヤ

映画に出てきたやつは更にスケールが大きい、と想像して欲しい。

この神殿の長い階段を伝い、何かが転がり落ちてくる。

切り落とされた血みどろの人間の生首だ。

大喜びで受け取る地表の住人たち。見れば、彼らが振り上げている長槍というか長棹に突き刺さっているものは...

半分干乾びた多数の人間の首だったのだ。

まぁ、巨大な焼き鳥の串でも連想して頂くと良いだろうか(笑)

また一つ、ごろごろと転がってくる生贄の首。宴は盛り上がりに盛り上がる。

そして遂に主人公たちの番が回ってくる。
傑作漫画『ジョジョの奇妙な冒険』をご存知の方は、あの第一部冒頭・石仮面の儀式でも思い浮かべて貰いたい。あれのリアル・バージョンだ。

奇怪な仮面をつけた祭司たちが哀れな生贄を押さえつけ、生きたまま腹を裂き心臓を取り出す。最後に首を刎ね、階段から投げ落とすのだ。この時、観客は生贄の視点となるので、自分が生きながら解体されているような気分になる。なかなか得難い体験といえよう(笑)

運良く主人公が腹を裂かれる寸前で儀式は終わり(皆既日食になる)、生贄は解放...かと思いきや...

今度は傭兵たちの慰みものとなり、面白半分に次々と殺されていく。

が、ここからが主人公の反撃開始だ。
故郷の妻と息子を目指し逃げる若者。森の民としての特性を生かし、その名の通り豹のように...

おっと、後半は伏せておきましょう。一つだけ。ジャガー・パウが逃げる途中、大量の「腐乱首なし死体」が放置された原に出くわす。先の生贄の胴体部分だね。これもなかなか凄まじいシーンだ。

オチは少々弱かったものの、アクション映画としては文句なしの出来です。CGではない、男たちの鍛え上げられた肉体による格闘戦、狩る者と狩られる者、密林を戦場とした駆け引きは緊張感に溢れている。一方で、時代考証的には賛否両論あるようだね。そもそも生贄殺戮のシーンからして、あれはマヤではなくアステカ方式という説も(笑)。確かに、都の様子や戦士たちの仕草には、欧米人の視点が混入しているし、最後に出てくるスペイン海軍とおぼしき連中からして、まるで「解放軍」のように映し出されるのはご愛嬌というものだ。が、細かいツッコミどころは全て省いたとしても、十分に見応えのある映画なことは僕が保証します。同時に、「この手」の映画がダメな人は見るべきではないよ(笑)

それにしてもメルさんてば、つくづく不思議なおじさんですなぁ。監督としての出世作、1995年の『ブレイブハート』
ブレイブハート

...にしても、歴史スペクタクルとしてはマニアな内容だったし(この作品のソフィ・マルソーはとても美しい)、前述の『パッション』に到ってはもう何というか、だし...

同じアクションスター出身のクリント・イーストウッドが、暴力的ではあっても抑制の効いた極めて精神的な映画を撮るのに対し、メルさんはきわどい、一歩間違えばイロモノになりかねない、荒々しい映画を撮っていくのだねぇ。でも、中途半端でヌルい特撮映画よりはよほど面白いぞ。次回作も楽しみである。
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